第1回

	【睦月】
	「やっほー睦月くんだよ、脳内彼女ファンの皆さん、おまたせしましたー！」

 

	【清華】
	「今日から紹介コーナー、『嘘つきたちの晩餐会』が始まるわよ。今日は『嘘デレ！』の特徴を先生が詳しく教えてあげるわね」

 

	【睦月】
	「はいはい、先生、質問質問！」

 

【清華】
「はい、睦月君」

 

	【睦月】
	「そもそも疑問なんだけど、『嘘デレ！』ってどういうゲームなのかな？」

 

【清華】
「このゲームは嘘をついている女の子がたくさんでてくるの。兄を慕うかわいい妹に見えて、実は銭ゲバだったり、仲の良い幼馴染に見えて腹が黒かったり、みんな何らかの姿を隠しているのよ」

 

	【睦月】
	「う～～ん、聞いているだけじゃ、単にゲームのハードルあがっただけみたいに聞こえるけど」

 

【清華】
「でも、そういう女の子が垣間見せる本音がユーザーの心を鷲掴みにするのよ？」

 

【清華】
「確かに前半で、主人公の行弘君に正体がばれて、いろいろひどいことになっちゃうわ。ここまでは従来の脳内彼女と同じよね」

 

	【睦月】
	「振り回されるタイプのドタバタものだもんね、うちの作風って」

 

【清華】
「でも今回は嘘の後にデレだから、そんな女の子たちも徐々に、行弘君に惹かれていくのよ。要するにこれは嘘が本当になっちゃう物語ね」

 

	【睦月】
	「なるほどなるほど、良くわかったよ」

 

	【睦月】
	「でも、僕はサブキャラだからあんまりそっちの心配はしなくてもいいよね。僕は性別を偽ってるだけだし、Ｈシーンもないし」

 

【清華】
「あら、手持ちの資料によると、睦月ルート製作中って書いてあるけど？」

 

	【睦月】
	「え、僕男の子だよ！　それでもいいの！」

 

【清華】
「困ったわね、先生の宗派では同性愛は禁止されてるのよ？　教え子のあやまちを、神の愛で救ってあげたくなってきちゃったわ」

 

	【睦月】
	「うわ、お願いだガチになるのはやめてよ！　先生の説教は洗脳レベルだからマジで怖いんだって！　この前もいつの間にやら趣味が募金になっていた女の子いたし！」

 

【清華】
「やあねえ、１０時間ぶっつづけでお説教しただけなのに。軍隊じゃないんだから、そんなに特殊なことはしてないわよ？」

 

	【睦月】
	「本当に怖いなー……薬を使わずそのレベルが信じられないよ」

 

【清華】
「しょうがないわね、それじゃあやまちを犯さないよう、先生が特別に体を張ってあげる」

 

	【睦月】
	「ということは……先生ももしかして……」

 

【清華】
「我慢できなくなったら、先生のところに来てね。でもその結果どうなるかわからないけど」

 

	【睦月】
	「先生、今の発言、教育者としてどうかと思います」

 

【清華】
「それは現世の問題であって、魂の問題とは関係ないのよ睦月君。詳しく知りたい？」

 

	【睦月】
	「いえ、結構です！　僕にはまだやりたいことがたくさんあるんだー！」

 

【清華】
「あら……睦月君逃げちゃったわ。しょうがない子ね」

 

【清華】
「睦月君が逃げちゃったので、今日はここまで。次の更新を期待してね？」

 

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