サンプルCG
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- 奏
- 「いただきま~す♪」
- 拓馬
- 「いただきます」
- というわけで、みんな揃って朝食タイム
- 茜音
- 「どうせみんな死ぬのよ」
- 拓馬
- 「茜音……いいから、早く食べなさい」
- 茜音
- 「ふん」
- なんか、まだ不機嫌そうな感じだな。
- さっきのお風呂でのこと、まだ根に持っているのか……
- 綺
- 「はい、お兄ちゃんの分。特製クレープ召し上がれ♪」
- 今日の朝食はクレープ。
- もちもちした食感にさくっとした新鮮な野菜を挟んだり、ジャムやクリームを挟んで甘くしたりと、自分で作って楽しい料理だ。
- 綺
- 「お代わり沢山用意したから、遠慮しないで食べてね」
- 奏
- 「やったー! 朝からクレープだなんて、貴族みたい!」
- 綺
- 「あはは、喜んでくれたみたいで嬉しいよ。カナちゃん」
- お菓子感覚の料理は、お子様舌の奏にも野菜を食べさせるための工夫だろう。
- 実際美味いし、よく出来ているなあ……
- 茜音
- 「さすがお姉様、すっごく食べやすいわこれ」
- 洋食好みの茜音の舌も満足させる、この腕前。
- 食卓に並んでいる皿を見ると、各人の好みに合わせて具を用意し、女のコらしい細やかな気配りに溢れていた。
- 確かに……俺の無骨な食事に比べたら、こっちのほうが花があるというか……
- ゆかな
- 「本当に美味しいわねこれ、拓馬の料理より気が利いてるわ」
- 奏
- 「確かに、兄貴の料理って基本茶色系なんだもん。要するにピョンヤンが足りてないんだよ」
- ゆかな
- 「なんで北朝鮮が出てくるのよ」
- 拓馬
- 「どうやらソウルと言いたいらしいが、北に行き過ぎだ」
- 奏
- 「あれ、なんか間違ってた?」
- 綺
- 「カナちゃん。お兄ちゃんの料理も美味しいと思うけどな」
- すかさず、兄に対してフォローを入れてくれる。
- 優しい綺には百点満点をあげたい気持ちだ。
- ゆかな
- 「瑞はどう? 兄貴の料理と比べて」
- 瑞
- 「★★★」
- ゆかな
- 「え、今何て?」
- 拓馬
- 「星三つだって」
- ゆかな
- 「あんたって時々凄いわ」
- 俺の料理は星いくつなんだろう……なんだか聞くのが怖い。
- 瑞
- 「一つかな」
- 拓馬
- 「心を読むな!」
- くそ……家庭人としての立場まで失ってしまった。
- ゆかな
- 「ていうか、瑞がお箸でクレープ食べてるのはスルーなの?」
- 茜音
- 「お姉様はいいのよ」
- 拓馬
- 「うむ、良いんだ」
- ゆかな
- 「はあ……そうなの」
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