妹達との大遭遇 第1回
first contact
- 【奏】
- 「やってまいりました紹介コーナー! ドンドンパフー!」
- 【瑞】
- 「oh yes」
- 【奏】
- 「すっげ、瑞姉が英語だ! アメリカ人だ!」
- 【瑞】
- 「ハンバーガー食べる?」
- 【奏】
- 「やった〜! どっから出したのか知らないけど、美味しいなあ〜♪ モグモグ……」
- 【瑞】
- 「なでなで……」
- 【奏】
- 「あ、いっけね、紹介するの忘れてた。瑞姉も、いつまでも頭撫でてる場合じゃないよ!」
- 【瑞】
- 「カナの頭撫でてると落ち着くから」
- 【奏】
- 「だからダメなの! ここは紹介コーナーなんだから! あたしが喋ってないと、間が持たないだろ、瑞姉は無口だし」
- 【瑞】
- 「喋れるわよ」
- 【奏】
- 「喋れないじゃん」
- 【瑞】
- 「喋れるって」
- 【奏】
- 「喋ってない!」
- 【瑞】
- 「だから、喋ってるわよ今」
- 【奏】
- 「あ、本当だ」
- 【瑞】
- 「なでなで……」
- 【奏】
- 「あ〜……確かに撫でられると落ち着くなあ」
- 【瑞】
- 「でしょ?」
- 【奏】
- 「あたしたち何を話してんだっけ……?」
- 【瑞】
- 「私の紹介」
- 【奏】
- 「あ〜そうだった、横道にそれそうなんで、ちゃっちゃと行くよ! 瑞姉も変なボケなしで」
- 【瑞】
- 「カナは元気な良い子です」
- 【奏】
- 「いや、あたしじゃなくて瑞姉の紹介なんだってば!」
- 【瑞】
- 「頭が足りないんで力の入れ具合を間違えたりするけど、そこがまた可愛くて」
- 【奏】
- 「可愛い?」
- 【瑞】
- 「兄さんのしつけが厳しくて逆恨みから悪戯するところとか、悪戯が失敗していつも怒られてるけど、バカ可愛い」
- 【奏】
- 「えへへ、可愛いか。そうだよね、やっぱあたしって可愛いんだ♪ 兄貴は見る目ないなあ」
- 【瑞】
- 「都合よくバカの部分は切り捨てたみたい。そこがカナのいいところ」
- 【奏】
- 「ん〜? 何かいった?」
- 【瑞】
- 「いいえ、何も」
- 【奏】
- 「今日はあたしの紹介になっちゃったけど、いいのかな?」
- 【瑞】
- 「大丈夫、カナの魅力は十分すぎるほど伝わった」
- 【奏】
- 「そっか、それならいいんだ!」
- 【瑞】
- 「そう、いいの」
- 【奏】
- 「次回こそは瑞姉を紹介するぞ! ほんじゃ、今日はここまで、アデュー!」
- 【瑞】
- 「また来週」
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