妹達との大遭遇 第2回
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- 【奏】
- 「リベンジの第二回! 今日こそは瑞姉を紹介するぞ! いざ!」
- 【伯爵】
- 「……」
- 【奏】
- 「って、なんなんだよこのぬいぐるみは! 瑞姉どこいったの~~!
- 【綺】
- 「あれ? どうかしたのカナちゃん?」
- 【奏】
- 「綺姉、瑞姉見なかった?」
- 【綺】
- 「なんだか、見たい映画が始まるって、テレビにかじりついてるよ」
- 【奏】
- 「そっか……今月は特集だもんね。耳をすましたり、猫に恩返ししたり」
- 【綺】
- 「あれ? カナちゃん珍しいもの持ってるね」
- 【奏】
- 「綺姉はコレがなんだか知ってるの?」
- 【綺】
- 「それは、カムチャッカアカウサギのぬいぐるみだよ。赤い毛並みは『狂気と情熱』の象徴なんだって、可愛いでしょ?」
- 【奏】
- 「そんなウサギいたかなあ……?」
- 【綺】
- 「最近出来た種類だよ。とっても珍しいんだって」
- 【奏】
- 「ん~……でも、あたしのキャラじゃないから綺姉にあげる。そっちのほうが似合ってるよ」
- 【綺】
- 「ありがとうカナちゃん。大切にするね」
- 【奏】
- 「と言った所で、前フリが長くなってごめん! 妹たちとの大遭遇、第二回がはじまるよ~!」
- 【綺】
- 「建部家の次女、建部綺だよ。綺はあやって読むんだから覚えて帰ってね」
- 【奏】
- 「奏は『かなで』、瑞は『みずき』、そういや言ってなかったな~、ナイスフォロー!」
- 【綺】
- 「えへへ、お世話するの好きだからね」
- 【奏】
- 「綺姉はこんな風に、フォローの達人だから、みんなのご飯つくったり掃除から洗濯まで、全部面倒を見てるんだよね」
- 【綺】
- 「最初はお兄ちゃんが全部やってたんだけど、お兄ちゃんはバイトもあるし、、妹のことになると頑張りすぎるから……だから、今は私が担当するようになったんだよ」
- 【奏】
- 「綺姉のごはんって、兄貴の作るのより、ずっとおいしいし。もう兄貴いらないよね」
- 【綺】
- 「カナちゃん、お兄ちゃんの悪口言ったらダメだよ? 私たちのためにお仕事頑張ってるんだから」
- 【奏】
- 「そういう風に叱られると、なんだか綺姉ってお母さんみたい」
- 【綺】
- 「そ、そうかな……えへへ……お兄ちゃんとなら、私もいいかな……」
- 【奏】
- 「あ~……スイッチは入っちゃった」
- 【綺】
- 「私がお嫁さんで、お兄ちゃんが旦那さん……カナちゃんは子供だね」
- 【奏】
- 「愛情が過剰だよ綺姉、あたしから見てもちょっとやばいよその妄想」
- 【綺】
- 「大丈夫だよ、わたしは普通の女の子だから、お兄ちゃんを閉じ込めて監禁とか、自分好みに調教とかそんなのないから」
- 【奏】
- 「そうだよね、綺姉って家で一番、普通の女の子だもんね、そんなのあるわけないか」
- 【綺】
- 「うふふふふふ」
- 【奏】
- 「あはははははは」
- 【綺】
- 「お兄ちゃんを快楽漬けにして、私のことしか見れないように、調教したりはするかもしれないけど、そんなの妹なら普通だもんね?」
- 【奏】
- 「ん? 綺姉なんか言った?」
- 【綺】
- 「何にも言ってないよカナちゃん♪ それより、そろそろおやつの時間じゃないかな? 今日はカナちゃんが食べたいって行ってた、三不粘だよ」
- 【奏】
- 「さっすが 綺姉、痒いところに手が届く! 一度食べてみたかったんだ!」
- 【綺】
- 「主婦というより主妹ですから」
- 【奏】
- 「てなところで今日はここまで、また来週!」
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