妹達との大遭遇 第3回
first contact
- 【奏】
- 「エロゲの基本は全裸待機、 やってきました紹介コーナー! 久しぶり~~!」
- 【茜音】
- 「初めましてかしら? 風邪をひく前にズボンをあげることを、お勧めするわ」
- 【奏】
- 「はい、てなわけで残念ながら、第三回はこいつだよ」
- 【茜音】
- 「建部茜音(たけべあかね)よ。カナはどうして憮然としてるのかしら?」
- 【奏】
- 「色々と心配だからだよ。試しに自己紹介してみ?」
- 【茜音】
- 「自己紹介?」
- 【奏】
- 「そだよ、自分のこういうところを見て欲しいとか、アピールするの!」
- 【茜音】
- 「くだらないわね。大衆に媚びへつらって、その先に何があるの? みせかけの栄光、欺瞞と虚飾に満ちた俗世から、最も遠くに離れて生きるのが私という孤高なる魂。それは、前世から定められてた宿命。全てが暗闇に帰する時、わたしという存在もまた……」
- 【奏】
- 「はい、茜音さんから、素敵なポエムいただきました~!」
- 【茜音】
- 「ちょっと、まだ喋ってる途中じゃない!」
- 【奏】
- 「長いんだよ! 茜音がポエマー体質なのは知ってるけど、ここはブログでも、ネットの掲示板でもないんだぞ!」
- 【茜音】
- 「言葉を愛でる者とそうでない俗物とでは、そもそも魂のステージが違うのよ。私がそこの窓開けてあげるから、カナはとっと生まれ変わりなさい」
- 【奏】
- 「飛び降りろってことかよ! ざけんなテメーの罪を数えろ!」
- 【茜音】
- 「ごめんなさい、私もどうにかしてあげたいと思うけど、その可哀想な脳みそと、暑苦しいテンションは、死なないと治らないと思うの」
- 【奏】
- 「ムキー、意外性があると言えよ! バカだけど可愛いって言う人もいるんだぞ!
- 【茜音】
- 「勘違いしてはいけないわカナ。残念だけど、それはあくまで、マニア受けの域を出ないのよ。これ以上、貴重な酸素の浪費して、地球に負担をかけるのはやめてあげて」
- 【奏】
- 「よっしゃ! その喧嘩買った! 屋上あがれ、タイマンだ!」
- 【綺】
- 「ストップ、ストップ! ダメだよカナちゃん! 姉妹で喧嘩なんてダメ!」
- 【奏】
- 「離して綺姉! 死にたがってる奴は殺してもいいって、憲法にも書いてあるよ!」
- 【綺】
- 「ないよそんなの! それに家に屋上なんてないから!」
- 【茜音】
- 「綺姉様、カナは力を振るうことしか自分を表現できない、可哀想な子なのよ」
- 【綺】
- 「茜音ちゃんもそんなこと言っちゃダメだよ? 姉妹なんだから仲良くしないと」
- 【茜音】
- 「でも綺姉様、こいつが……」
- 【綺】
- 「二人とも、お姉ちゃんがこんなに言ってるのに、仲良く出来ないのかな……」
- 【奏】
- 「あ……マズッ……」
- 【綺】
- 「お姉ちゃんの言うことを聞いてくれない……もしかして二人とも悪い子?
- 【茜音】
- 「お、お姉様。お願いだからその目はやめて。私とカナの喧嘩は一種の挨拶みたいなものだから! 本気じゃないのよ、本気じゃ」
- 【綺】
- 「そうなのかな? カナちゃん?
- 【奏】
- 「そ、そうだよ、ほら、肩組んだりとか、本当はこんなに仲良しだし」
- 【茜音】
- 「ちょっと、くっつき過ぎないでよ」
- 【綺】
- 「何か言った? 茜音ちゃん?」
- 【茜音】
- 「ひぃ! な、なんでもありません! なんでも」
- 【奏】
- 「あれだよあれ、ほら、喧嘩するほど仲がいいって言うし」
- 【綺】
- 「そっか……良かった。じゃあ、ちゃんと仲良く出来るね?」
- 【奏】
- 「うん……まあ……」
- 【茜音】
- 「しょうがないわね……」
- 【奏】
- 「というわけで、綺姉が恐いから紹介コーナー始めるよ」
- 【茜音】
- 「そうね。あの負のパワーには抗えない……」
- 【奏】
- 「んじゃ、とりあえず聞きたいんだけど、茜音は何をしている人?」
- 【茜音】
- 「何って普通の学生だけど」
- 【奏】
- 「嘘だ! 茜音の普通は、世間の普通と違うんだよ!」
- 【茜音】
- 「そうね、わたしは普通の姉妹じゃない、ただ一人だけ血が繋がってないし」
- 【奏】
- 「なんでそういう重い方向に、話を進めるかなあ……」
- 【茜音】
- 「私の実の父が、お父様の知り合いだったらしく、この家に引き取られることになったの」
- 【奏】
- 「あたしもそう聞いてるよ。まあ、うちの両親ももう死んでいるから。茜音は二回死に別れたことになるんだよね」
- 【茜音】
- 「そう、私は不幸の似合う女」
- 【奏】
- 「うん、今のは自己紹介になってるね」
- 【茜音】
- 「私もいつかはお母様たちと同じように、新しい世界へと旅立つ、それが私のディスティニーなのよ」
- 【奏】
- 「はいはい、来世に期待ということで。んじゃ兄貴に関して一言お願い」
- 【茜音】
- 「お兄様なんて興味ないわ。まあ、良くやってると思うけど」
- 【奏】
- 「ふんふん……」
- 【茜音】
- 「でも、脳みそまで筋肉が詰まった、短絡思考はどうにかできないかしら? 毎日、毎日、妹を理由に家事とバイトに奔走して、自分の人生を縮めている……本当にくだらないわね」
- 【奏】
- 「なるほどね……これは参考になるな」
- 【茜音】
- 「カナ、さっきから何をしてるの?」
- 【奏】
- 「後で兄貴に見せてやるんだよ。ああ見えても、茜音を溺愛してるから、後で見せられたらショックだろうと思って」
- 【茜音】
- 「だったら、いつもカメムシの匂いがする不潔な体で、私の部屋に入るなって付け足しておいて」
- 【奏】
- 「りょうか~! えっと……カメムシっと……」
- 【茜音】
- 「というわけで、長くなったここらへんで第三回終了よ」
- 【奏】
- 「でも、兄貴はいっつも酷い目にあうんだね……茜音のルートは色んな意味で人を選ぶかも……」
- 【茜音】
- 「それが、ここの流儀だから仕方ないわ。脳内彼女は女性上位だもの」
- 【奏】
- 「いろいろ挟んだけど、みんなは納得できたかな? それじゃ告知だよ!」
- 【茜音】
- 「現在早期予約キャンペーンを絶賛展開中よ。8月31日までだから。参加者には、わたしの書き下ろしテレカが五〇名様に抽選で当たるわ。まだの人は急いだほうがいいわよ」
- 【奏】
- 「主題歌は今回二つ用意します。その第一弾は明日公開かな? 体験版は9月13日あたりになるかも。そして予約特典と初回特典が決まったぞ!」
- 【茜音】
- 「初回特典は『妹に愛されドラマCD』でパッケージに同梱、予約特典は『妹に責められドラマCD』になったわ」
- 【奏】
- 「予約特典のほうは9月6日あたりからキャンペーンやる予定だよ! 正式発表はもうすぐ!」
- 【茜音】
- 「というわけだから、期待して待っていることね」
- 【奏】
- 「以上! 告知コーナーでした! それじゃあね!」
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