美少女ゲームブランド脳内彼女最新作「嘘デレ!」イントロダクション

 

第7回

【睦月】
「なにが晩餐会かわからないこのコーナーも、本日でとうとう七回目! やっほー総合司会の睦月君だよ!」

 

【式子】
「ダンボールヒロインの二条院式子(にじょういんのりこ)よ!」

 

【睦月】
「というわけで、やってまいりました話題沸騰のプチヒッキー! 二条院式子ちゃんだよ!」

 

【式子】
「はっ!」

 

【睦月】
「あ、痛! なんでいきなり殴るのさー!」

 

【式子】
「だってこのコーナー“嘘つきたちの晩餐会”でしょ」

 

【睦月】
「そうだけど?」

 

【式子】
「だからあんたを料理してやってるわけよ。感謝しなさい」

 

【睦月】
「その解釈は酷いよ! っていうか僕料理されちゃうほうなの!」

 

【式子】
「だってわたしそういうキャラだし。引きこもってるけどアグレッシブっていうコンセプトが斬新でしょ」

 

【睦月】
「確かに式子ちゃんそうだよね……ユッキーとも喧嘩ばっかりしてるし。ユッキーは良く負けてるけど」

 

【式子】
「イージス理論って知ってる? 絶対の防御があれば最小の攻撃で、最大の効果を得ることが出来るのよ。即ち防御は最大の攻撃なのよ」

 

【睦月】
「っていうか、ダンボールでそこまでするのって式子ちゃんだけだと思うけど」

 

【式子】
「あんたダンボールを舐めてるわね。ちょっとそこに座りなさい!」

 

【睦月】
「マズッ……変なスイッチ押しちゃった」

 

【式子】
「ダンボールっていいのよ! 耐圧、耐寒性に優れどんな人ごみの中でも自分のスペースを確保できる、忙しい現代人に必須のアイテムなの」

 

【睦月】
「うわー、語りだしちゃったよ……」

 

【式子】
「例えば! 寒い時は中に入ったり、熱い時は中に入って耐暑訓練したり、人生に迷った時は中に入って自分を見つめなおしてみたり……」

 

【睦月】
「全部中に入るだけだよ式子ちゃん! 納得できる使い方は初めだけってのはどうかな?」

 

【式子】
「何よ、文句ある?」

 

【睦月】
「うわわ、そうやってすぐ腕力にモノを言わすのは、ジャーナリストとして間違ってるよ! 出来ることなら今すぐ自分を見つめなおしていただきたい!」

 

【式子】
「そう言えば……昔読んだ漫画で『ペンは剣より強し!』とか言いながら、ボールペンで戦うシーンがあったのよね……あれの作品名ってなんだったかしら?」

 

【睦月】
「式子ちゃんが、どんな漫画読んでたなんか知らないよ! それより紹介してよ、そういうコーナーなんだからさ」

 

【式子】
「そう言えば、わたしの家って新聞社を経営しているのよね。これまだ言ってなかったっけ」

 

【睦月】
「そうそう、他にもテレビとか出版社とか、お父さんは日本はメディア王とか呼ばれてる、ちょっと怖い存在なんだよね」

 

【式子】
「わたしはそういうお父さんに大事に育てられたから、外の世界にあまり慣れてないの。そういう理由でこのダンボールを被ってるのよ」

 

【睦月】
「いや、十分に適応してるよ。もういらないと思うけどそれ」

 

【式子】
「でも安心するのよね、これ着てると」

 

【睦月】
「う~~ん、まだなんか理由がある気がするなあ……」

 

【式子】
「気になるなら、製品版を買って確かめて欲しいわね。一応、この女装とわたしのルートもあるから」

 

【睦月】
「式子ちゃんの本音が気になるけど、ちゃんと宣伝できたところで今日はここまで!」

 

【式子】
「それじゃ製品版でね~」

 

 

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