- 【耶絵】
- 「はい、霧島先生がお届けする『超ヤンデレ学園Z』第五回ですよ!」
- 【耶絵】
- 「ようやく学園ものらしくなってきたましたこのコーナー、今日はみなさんに新しいお友達を紹介します」
- 【きひろ】
- 「八神きひろ! 三日でこの学園をシメる! 夜露死苦!」
- 【耶絵】
- 「………………」
- 【きひろ】
- 「あれ? どうしちゃったのかな、先生?」
- 【耶絵】
- 「八神さん。ヤンデレヒロインとして、その登場の仕方はどうかと思うわよ?」
- 【きひろ】
- 「いやあ……ヤクザの一人娘って設定だし、インパクト強めようかと思ったんですけど……」
- 【耶絵】
- 「ダメダメ、売り上げに響くんだから、もうちょっとヤンデレを意識して再登場してね」
- 【きひろ】
- 「は~~い……」
- 【耶絵】
- 「それじゃ、気を取り直して……どうぞ!」
- 【きひろ】
- 「あなたのハートに文化包丁! 八神きひろだりゅん!」
- 【耶絵】
- 「………………」
- 【きひろ】
- 「あれ? 失敗しちゃった?」
- 【耶絵】
- 「大丈夫よ、八神さんはやれば出来る子だから」
- 【きひろ】
- 「先生、それって出来てないってことだと思うな~」
- 【耶絵】
- 「はいはい、仕切りなおして紹介いきますよ。八神さんのおうちはヤクザ屋さんなのね」
- 【きひろ】
- 「任侠って言って欲しいな。だいたいうちはヤクザを売ってるわけじゃないし」
- 【耶絵】
- 「でも、なにか複雑な家庭環境がありそうね。そこらへんはどうなのかしら? 立場上気になるわ」
- 【きひろ】
- 「複雑って言えば複雑かな。お父さんがあたしを溺愛して男の子を近づけなかったから、おかげで小さい頃から孤立気味なの」
- 【きひろ】
- 「そうじゃなくても、お父さんたちを怖がって近づいてくる子はいないのに」
- 【耶絵】
- 「う~~ん、教師としてなんとかしてあげたいけど……」
- 【きひろ】
- 「まあ、自分でも恋人とかそういうのできるの諦めてたんだけどね。そこに俊君が現れて、運命の歯車が回り始めたの」
- 【耶絵】
- 「でも、公式HPの説明をみると、間違えて告白したって書いてあるわよ?」
- 【きひろ】
- 「違うんだよ先生、そういう運命だったってことだと思うな」
- 【耶絵】
- 「なるほど……そういう風に八神さんは高安君を追い詰めていくわけですね」
- 【きひろ】
- 「ん~~、追い詰めるってのは心外だな。これが純愛だよ先生。あたしと俊君のラブストーリーに期待してね」
- 【耶絵】
- 「綺麗にまとめたところで今日はここまでです。また次の更新をお楽しみに」
- 【きひろ】
- 「ばいば~~い♪」