第一回

第二回


第三回

第四回


第五回


【ゆかり】
「人気投票暫定一位のゆかりです」

【円】
「現在二位の円です。現在、先輩とわたしがツートップですね」
【湊】
「ちくしょー! あたしの魅力がつたわらねえ! このゲーム、プロモーション間違ってんじゃないの?」

【海音】
「はあ……わたくしは四位ですか」

【湊】
「でも、人気投票は31日まで続くんだ! ラストスパート頼むぜみんな!」


【ゆかり】
「でも年末までなのよね……ちょっとまずくない?」

【円】
「何がですか先輩?」


【ゆかり】
「年末といえばオタクの祭典コミケでしょ。大きいイベントに投票期日をあわせるのは迷惑じゃないかしら?」

【海音】
「それでは、ゆかりさんは何日までがよろしいと思っているのですか?」


【ゆかり】
「24日でいいんじゃないかしら?」

【湊】
「12日24日! ちょっとその日は……」


【円】
「消費税法案の成立日ですね」


【海音】
「ソ連がアフガニスタンへと侵攻した日ですわ♪」


【湊】
「二人とも女の子でしょ、もっと夢のある発言しようよ!」


【円】
「年末まであと七日……」


【湊】
「全然違う! とくにゆかりんはそのまんまじゃん、もうちょっとひねろうよ!」


【ゆかり】
「冗談、イブよね」


【海音】
「でもクリスマス・イブに投票期日を重ねていいのでしょうか?」


【円】
「かまわないわよ、どうせこのゲームに期待しているユーザ−なんて、引きこもりのオタクに決まってるから」


【海音】
「お姉さま……ゲームヒロインとは思えない毒舌ですね」


【湊】
「しかし、このゲームに求められているのは、これだよ! 鋭いナイフのようなこの言葉責め!」


【湊】
「あたしのようなお笑いキャラには到底辿りつけない境地だね! そこに痺れる、憧れるぅ!」


【海音】
「というわけで、24日までに変更となりました。
もうしわけございませんが、どうかご了承くださいね」

【湊】
「そのかわり、クリスマスに向けてHPイベントを開催するからな、それで許してくれよ」

【ゆかり】
「湊、言葉はむなしいわ、態度で示すべきよ」


【湊】
「ん? どういうこと?」


【ゆかり】
「お詫びとして、その瑞々しい体を公開するべきだと思うの」


【湊】
「あたしに脱げと! 冗談じゃない! やるならゆかりんがやれよ!」


【ゆかり】
「と言っても、もう更新しといたから遅いわよ」


【海音】
「あら……湊お姉さまの分だけイベントCGが増えてますね」


【円】
「あ……本当に」


【湊】
「マジで! つーか信じらんないよこの仕打ち」

【海音】
「一足早い、クリスマスプレゼントですわね」


【湊】
「納得できねーー!!」

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